ひとくちに、食物繊維と言っても、実は2種類あります。
1.不溶性食物繊維
2.水溶性食物繊維
それぞれどのように働いてくれるかというと・・
不溶性食物繊維は、水を吸収することでお腹の中で何十倍にも膨れて、うんちのかさを増してくれます。また、大腸のぜん動運動を刺激してくれます。
水溶性食物繊維は、水に溶けるとヌルヌルとしたゲル状になり、胃の中で食べ物を包み込み、消化・吸収の手助けをしてくれたり、善玉菌の餌になり、善玉菌を増やしてくれます。
なので腸内環境が整いやすいのです。
不溶性食物繊維でかさを増したうんちに、水溶性食物繊維の便が混ざることでうんちは外に出やすい状態になり、スルッと出ていくわけです。
そう、便秘解消には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランス良く摂らなければなりません。
では、どんな食材に不溶性・水溶性食物繊維が多いかというと・・・
●不溶性食物繊維を多く含む食品・豆・・・インゲン豆、えんどう豆、大豆など・穀類・・・ライ麦、小麦、オートミールなど・野菜・・・ごぼう、ブロッコリー、切干大根など・芋・・・さといも、さつまいもなど●水溶性食物繊維を多く含む食品・果物・・・バナナ、りんご、柑橘類など・海藻・・・寒天、こんぶ、わかめなど・きのこ・・・しいたけ、まつたけ、えのきなど食物繊維というと、さつまいものような筋ばった食べ物をイメージしてしまいがちですが、果物や海藻に含まれる水溶性食物繊維も非常に大事です。
さつまいもばかり食べても、不溶性食物繊維なので、お腹が張るばかりでうんちがスムーズに出ないのです。
なので、
不溶性も水溶性も、バランス良く摂ることが非常に大切です。理想的なバランスは、不溶性食物繊維2に対して水溶性食物繊維1。
絶対にこのバランスにならなければいけないということはありませんが、できるだけ両方の食物繊維が摂れるようなメニューを摂ることが必要ですね。
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