4歳 便秘

うんちの出る仕組み、そして腸の働きってなかなかわかりませんよね。
私も腸ってただうんちを作って外に出すだけと思っていました。

しかし、腸には人間の免疫システムの６０％を司り、人体最大の免疫器官と言われています。
身体に入ったウイルス、細菌を攻撃、病気から身体を守ってくれるリンパ球のおよそ６割が小腸にあります。


腸には小腸と大腸があります。
成人の場合、小腸は６～７メートルもあり、大腸は１．６～１．７メートル。
２つを合わせた面積はテニスコート１面分に相当するほどです。

小腸は食事によって取り込んだものに消化酵素で分解、栄養分を吸収してくれます。

大腸は食物の残りの水分を吸収し、うんちを作るのが主な役割です。


この腸の健康を左右するのが、全部で５００種類、合計１００兆個あると言われている
腸内細菌です。


腸内細菌は３つに分けられます。

１．善玉菌・・・乳酸菌など。腸内環境を整え、免疫力を高めてくれます。

２．悪玉菌・・・大腸菌など。腸内をアルカリ性にし、有害物質を作り出します。

３．日和見菌・・・腸内環境によってどちらにもなりうる菌。


腸内では日夜、善玉菌と悪玉菌が勢力争いを繰り広げています。
それぞれの菌のバランスは、善玉菌２０％、悪玉菌１０％、日和見菌７０％が理想的といわれています。

とはいえ、まだまだ腸のことは解明されていないことが多く、研究が続けられているみたいです。

子供の便秘、病気と認識されないため、放置されがちです。
でも実は恐ろしい病気が潜んでいる可能性もあります。



よく子供の状態を観察しておく必要があるのですが、どの点に目をつけて観察していけばいいのでしょうか？

○3日間連続でうんちが出ない

○激しい痛みを訴えるが、しばらくするとケロッと落ち着く

○下血や血の混じったうんちが出る

○吐き気がある

○激しくなく

○顔色不良


このような症状がある場合は、早めに病院受診するといいです。

2歳前後の子供の場合は便秘ではなく、腸重積（ちょうじゅうせき）という病気の可能性もありますからね。
4歳だから大丈夫・・というわけでもないです。

ちなみに腸重積とは・・腸同士が重なり合うことで血流が悪くなってしまい、腹痛や出血を起こす病気のこどです。
そのままにしておくと血液のいかなくなった腸の部分が壊死してしまいます。
つまり腐るってことですね。

なので早めの受診をおすすめします。


腸重積でない場合でも3日間連続でうんちがでないならば、親が便秘のケアをしてあげる必要があります。
うんちが出ないということは、やはり有害物質がお腹に溜まっていくということなので
病気のリスクが高まりますし、腸にとどまったうんちは水分がどんどん吸収され固くなります。

なのでうんちをするときに、肛門が切れて痛い思いをします。

子供はうんちの度に痛いので、うんちは恐怖となってしまい、便意を感じても我慢し、ますます便秘が悪化します。。

たいしたことないと思われがちな便秘ですが、
そもそも便秘になるということは、腸内環境が悪化したことを示す重要なサインです。

腸には有害物質や発がん性物質をうんちとして外に出す働きがありますが、
腸内環境が悪化することで、それができなくなるわけです。

すると有害物質や発がん性物質が体内に溜まっていくことになるのです。。

当然、このような状態は病気のリスクが非常に高まります。


便秘をたいしたことないと思ってはいけません。
本来、うんちをするとは呼吸と同じような生理現象なわけです。

そこが異常をきたしているわけですから、放置することはかなり危険なことです。。

まして子供。
自分の状態を言葉で説明することは困難です。。

親が子供の状態の変化に気が付かなければ誰も気づきません。

最近は腸の働きが悪い子供が増えています。
しかし、子供の頃にきちんとした排便習慣ができていないと、おとなになっても腸内環境が悪い場合が多いです。

なので、子供の頃にちゃんとした排便習慣をつけることは非常に重要です。


誰でも、自分の子供には丈夫で元気で過ごして欲しいものです。
それを願うのならば、やはり便秘は甘く見てはいけませんし、ちゃんとした知識は必要です。

朝食を食べない人は多いです。
実は朝食を食べないことで便秘になるケースは多いのです。

でもなぜ、朝食を摂らないと便秘になるのでしょうか？
人が眠っているときは胃も腸も休んでいます。

そして朝起きて食事をした後が最も腸が刺激を受けやすいときです。

朝食を食べて空っぽの胃に食物が入ってくると腸のぜん動運動が強まります。
それに合わせて大ぜん動が起きて、大腸まで進んだうんちを肛門へと押し出してくれます。

朝食を抜くとこの一連の反応が起きないので、なかなか排便まで達することがありません。


最近は、朝食抜きの大人が増えるのに比例して、子供も朝食を食べない子供が増えています。

得に、子供は体をつくる大切な時期です。
やはり朝食は摂るのがいいです。

そのためには、夜早く寝て、早起きするという習慣も身につけましょう。

昔に比べて、最近の子供は便秘症状が増え、
重症の便秘を抱えている子供も増えています。

最近の子供は、腸のぜん動運動が弱くなっているケースが多いみたいです。

ぜん動運動が弱いと、便秘や下腹部の張り、腹痛を起こしやすく
口臭や体臭、ニキビや肌荒れの原因にもなります。

このぜん動運動の動きを活発にするのに役立つのが食物繊維です。


しかし、近年の日本人の食物繊維摂取量は、昔に比べてすごく少なくなっています。
きっかけは１９７０年代に日本に広がり始めたファーストフードなどの食の欧米化。

米、大麦、豆、野菜の消費が減って、
代わりに肉、油、小麦、脂肪などを多く摂るようになったので食物繊維摂取量は極端に少なくなってしまいました。



やはり、日本人には和食が一番身体にいいわけです。


両親が食物繊維不足だと、子供も食物繊維不足です。
同じものを食べてるわけですからね。